ロケットはマクロな精密機械

投稿日時:2015-06-04 14:27:56

ロケットの打ち上げシーンって見たことありますか?

最初に大掛かりな点火があって、ロケットが一定高度まで達したら3段目をパージ、続けて2段目をパージして、最終的には1段目のみが第一宇宙速度に乗り、衛星軌道に到達します。この時パージされるパーツは使いきりで、あとは海に落ちるだけです。そうしたシーンを見ていると、実はロケットって1段目だけがしっかりできていて、あとのパーツは鉄塊なんじゃないかと思えてきてしまうかもしれません。

でも、その考えははっきりいって間違いです。ロケットはそのネジ一本からこだわられて作られた“マクロな精密機械”なんです。人が宇宙に行くという大きな夢を叶えるために、人間の技術の粋を集めた機械。それこそがロケットなのです。

そんなロケットは機能美の集合体です。マクロ的にみても美しいですし、ミクロ的にみてもやはり美しい。ロケットって大体100万くらいのパーツから作られているのですが、その一つ一つが超精巧に作られた一級品なんです。そしてそれを組み立てる設計図も、検討に検討を重ねられた代物。そうして作られるロケットは、内部的に見ても超高性能な機械なんです。もちろん、それはパージされてしまう2段目3段目のパーツも含めてです。

お金に換算するのは無粋かもしれませんが、一基作るのに約4000億円のコストがかかるといったら、その凄さがわかるかもしれませんね。ロケットの機能美については、一言で語りつくせません。あなたも興味がありましたら、底知れないロケットの魅力について調べてみてはいかがでしょうか。きっとはまりますよ。

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